移行というと、レガシーシステムから利用しているデータを抽出して、新システムへデータを投入する「データ移行」が代表的です。 データ移行は、既存システムのデータスキーマ(抽出するデータフォーマット)と新システムのデータスキーマの形式・意味上の差異を把握し、その変換をおこなうことが主たる表の作業となります。 表と書いたのには理由があって、いわゆるデータクレジングという地道な作業が裏の作業としてあります。抽出したデータが矛盾のない、整合性のある、同じデータが複数ない(名寄せ)といった状態にして、移行プログラムで移行します。(既存、新システムとも止められないとなるとその差分の移行中のトランザクションデータをどうするといった問題もあったり、移行は一発でうまくいかないといったいろいろな問題もありますが、主たるという意味では上記のようにとらえることができます。) どうしても、データ移行に意識がいきがちな移行ですが、新システムを使った新しい業務がスムーズに実行できるように考える業務移行というのも一つの移行ですし、システム化計画を考える場合には、システムがどう移行させていくかという観点の「システム移行」が大事になります。システム移行は、システムをリプレースされていく中で安全にリプレースできる仕掛けを用意することを考える必要があります。システム間が複雑に関連しあっている場合にビッグバンでやらずに一部だけを置き換えて他のシステムに影響与えないように、一層、層を設けて影響をその層で吸収するように工夫します。 移行は難しいですね。